2017
06.14

銀行が「老人」を標的に詐欺を始めた!! 

世界経済, 銀行, 防災関連

運用を進めて「顧客」に儲けさせるが、「儲け」よりも銀行がとる「手数料」のほうが高いので「顧客」は、実質的には「損」をしてしまうのですが、この手口で銀行は「利益」を上げているのです。

金融庁が問題視!!
銀行「老人狙い」のヒドすぎる詐欺!!
銀行法に抵触する可能性もある.!!
岩瀬 達哉
金融庁が是正求める「利益相反行為」

 金融庁は、一部の大手地銀の業務が銀行法に抵触する恐れがあるとして、是正を促した(「日本経済新聞」4月23日付)。
 問題視されたのは、銀行が顧客に、アパート経営の建設資金を融資する一方で、建設業者もセットで紹介。
 その建設業者から建設費の0.5~3.0%を紹介手数料として受け取っていたというものだ。
 このスキームは、建設費が高くなればなるほど、銀行に入る紹介料は増える。
勢い、顧客の望まない高級アパートを建てる建設業者を紹介し、顧客に不利益をもたらし、その結果として銀行の収入が増えるという「利益相反行為」がおこなわれる懸念があるというわけだ。
 しかし大手都市銀行のなかには、これよりひどい利益相反行為を働きながら、なぜか、金融庁の指導の網の目から漏れている理不尽なケースがある。
 こちらは、水際での行政指導どころか、具体的な被害が発生しても知らん顔だ。
 金融庁の監督指針では、「知識、経験が不十分であると考えられるお客様に対しましては、金融機関としては、個々の事案に応じまして、求められずとも、契約内容や条件設定の理由などについて必要な説明をする」よう定めている(’17年4月10日「衆議院決算行政監視委員会」)。
 老婦人の資産を狙った「詐欺行為」
 ところが、ある都市銀行は、渋谷区在住の資産家の老婦人に対し、「SDカードの製造」を事業目的欄の筆頭に掲げるIT系企業を紹介したうえ、「将来性のある有望会社であり、株式上場するまで銀行が全面的にバックアップする」(老婦人の話)として信用させた。
 そして言葉巧みに同社の役員に就任させたのち、老婦人の渋谷の豪邸を担保に提供させ、’10年9月、3億円の融資をおこなっている。
 この融資は、同社の成長を助けるためではなく、以前に貸し付けていた1億円を回収するためのものだった。
 しかも、某都市銀行が、老婦人に話を持ちかけた時点で、このIT系企業は、同銀行グループ傘下の地銀との取り引きを停止されていた。
 借入金の利払い遅延によるものだった。
 このような経営状態で、上場など、普通はまずありえない。
 まして、この種の情報が、同じ銀行グループのなかで共有されないこともまた、あり得ないことだ。
「SDカード」は、パナソニックとウエスタン・デジタル社、そして東芝によって共同開発された記憶媒体で、それを本当に製造できる技術力があれば、たしかに有望企業であり、上場の可能性も十分あり得ただろう。
このような企業を、「将来有望」と推奨し、「株式上場するまでバックアップする」と説明していたとすれば、これは、老婦人の資産を狙った一種の「詐欺行為」と言っていいだろう。
ところがこの会社では、「SDカードの製造」はおこなっていなかった。
では、何をやっていたかというと、SDカードで使うアプリケーション・ソフトの開発である。
’10年当時の、同社のプレスリリースに掲載されている同ソフトは、およそ魅力に欠ける陳腐なものばかりだ。実際、世の記憶に残るようなヒット商品は生み出せていない。
また、実態を知らなかったとしても、「不確実な事項について断定的判断を提供」することを禁じた銀行法に抵触する可能性は高い。
このような事例が他にもないか、金融庁は実態調査をおこない、その是正こそ勧告すべきである。
銀行が、断末魔を上げ始めましたか・・・景気は浮上しているのですが日銀のゼロ金利が金融機関を圧迫しましたからかもしれませんね!!

(くまチューブ)