2017
09.10

日米株の動き

Blog, 世界経済

ひょう吉の疑問サイトより
米国株10年間の動き



日本株10年間の動き
 リーマン・ショックからそろそろ10年
2008.9月のリーマン・ショックから来年で10年になる。
日米の株価は、その半年後の2009.3月に底値をつけたあと、予測に反して、
米国は、7000㌦ → 22000㌦、
日本は、7000円 → 20000円、
へと上昇した。
アメリカが一貫して上昇し続けたのに対して、日本の株価はかなり変化に富む複雑な動きをしている。
日本は、リーマン・ショックのあと4年間はおよそ8000円台だった。上昇し始めたのは、アベシンゾーが首相になった2012.12月からである。
金融緩和で余った資金が株に流れただけのことだ。実体経済は何も良くなっていない。
ここ10年間で進んだ株高は、もうそろそろ限界なのではないか。
今年に入って、ビットコインなどの仮想通貨が、急速に値上がりしている。約5倍である。
最近では金(きん)も値上がりしている。
 ドル円相場もここ10年間で、80円 → 110円、へと上昇したが、それも限界ではないか。
ビットコインの急上昇といい、金(きん)の値上がりといい、ドルの信用不安の裏返しではないか。
このことはすでにリーマン・ショックが起こった当時からいわれていたことだが、
あれから10年近くたって、やっとそのことが現れてきているのではなかろうか。
この10年間は、カンフル注射にだまされた10年間だった。
ドルの増刷、そしてその後の円の増刷という量的金融緩和というカンフル注射だ。
カンフル注射では一時的に元気になったような錯覚に陥るが、病気は決して良くなったわけではない。
 日米の株高は、国民をそういう錯覚に導くための手段にすぎない。そうやって次に起こる混乱を先延ばしにしてきたわけだ。
しかしそれにも限界がある。
いつまでもお金ばかり刷ってはいられない。
実体経済が良くならないのにお金ばかり刷り続ければ、やがてバブルが起こる。
どこかで何かが吹き出てきて、止まらなくなるのだ。
それがビットコインかもしれないし、金(きん)かもしれない。あるいはまた石油の値上がりかもしれない。
または他の資源が急に高騰するかもしれないし、食糧が急騰するかもしれない。
今は余っているが、もし米などの穀物が高騰すれば、食糧自給率が先進国中最低の日本などはかなり大変なことになる。
何かのきっかけで、ハイパーインフレが起こることもある。
北朝鮮有事なども不気味だ。
日本もアメリカも、お金が暴れ出すには十分なお金を刷った。ヨーロッパもそうだ。
それらのお金はこれからどこに行くのだろうか。
それを決めるのはお金を握っている少数の人間かもしれない。
見せかけの株高が、このまま上昇し続けるとは考えにくい。
今の株高は実体経済を反映していないのだから。
もう提灯がつく時期は過ぎた。
インサイダー情報を知っている外国のヘッジファンドなど機関投資家は、そろそろ株の空売りを仕掛けてくるかもしれない。
そういうことが起こっても不思議ではない時期に来ている。