2017
09.23

(朝鮮日報日本語版) 北朝鮮危機:韓国野党「対北支援撤回しなければ金正恩の共犯」

Topic, 半島問題, 危機管理

9/23(土) 9:10配信

 韓国の保守系野党は22日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国連総会で行った一般討論演説や北朝鮮の核をめぐる外交の方向性について、「金正恩(キム・ジョンウン)委員長の共犯」「平和の物乞い」「概念なき外交」などの表現を使って強く批判した。

 自由韓国党の鄭宇沢(チョン・ウテク)院内代表は22日、党最高委員会議で「国際社会が北朝鮮に対する軍事的オプションを検討するなど、北朝鮮に対し制裁と圧迫を加えているのに、文大統領だけが別の道を進んでいる。相変わらずの対話と平和の物乞い節に、失望せざるを得ない」と発言した。同党の金泰欽(キム・テフム)最高委員は、韓国政府による800万ドル(約8億9600万円)の北朝鮮支援計画に言及して「北朝鮮支援の決定を即刻撤回しないのなら、歴史と韓国国民は、われわれを殺そうとした金正恩委員長の『共犯』として記憶するだろう」「(北朝鮮支援は)金正恩委員長に『いまだ保護されていない北朝鮮住民の健康は韓国が面倒見てやるので、核ミサイルに専念しろ』と言っているようなもの。人道的支援という包装を施した金正恩政権支援策にすぎない」と語った。

 また「正しい政党」の金世淵(キム・セヨン)政策委議長は、22日午前の会議で「北朝鮮による核の脅威の当事者たる韓国大統領の立場が、米国や日本の首脳の立場よりも現実性で劣っている。二兎を追って一兎も得ない『概念なき外交』になるのではないかと懸念される」と発言した。