2017
09.23

サンフランシスコに慰安婦像、米大都市で初 除幕式に中国総領事出席

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9/23(土) 11:09配信

セント・メリーズ公園展示スペースに設置された慰安婦像=22日、米カリフォルニア州サンフランシスコ(中村将撮影)(写真:産経新聞)


【サンフランシスコ=中村将】米カリフォルニア州サンフランシスコ市の中華街にあるセント・メリーズ公園の展示スペースで22日、慰安婦像の除幕式が行われた。米国の大都市での像設置は初。関係者によると、展示スペースは市に寄贈されることが決まっており、米公有地での3例目の設置となる可能性がある。

 像は中国系米国人らにより結成された「慰安婦正義連合」(CWJC)が主導し、韓国系団体なども協力する形で設置された。除幕式には駐サンフランシスコ中国総領事や韓国から訪米した元慰安婦、米連邦下院で慰安婦問題での日本非難決議を主導したマイク・ホンダ前議員らが参加した。

 像は韓国・ソウルの日本大使館前などに設置されている、いわゆる「少女像」とは違って、背中合わせに立った女性3人が手をつないでいるデザイン。中国、韓国、フィリピンの慰安婦をイメージして製作されたという。

 サンフランシスコ市が承認した、像を説明する碑文には、慰安婦を「性奴隷」と明記し、「日本軍に性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠」などと説明されている。日本政府は国連などの場で「性奴隷」との表現は「不適切」と指摘している。

 22日は同市議会が像設置を促す決議を採択してからちょうど2年目にあたり、今月19日の市議会では22日を「慰安婦の日」とする決議案を全会一致で採択。像設置を推進した中韓の団体は2015年12月の慰安婦問題に関する最終的かつ不可逆的な解決をうたった日韓合意の無効化を訴えており、像設置によって、反日行動が一層活発化する懸念がある。

 米公有地の慰安婦像は、同州グレンデール市とジョージア州ブルックヘブン市の公園に設置されている。