2017
07.10

「リッチスタン」とは何か(10)

イスラエル, 世界情勢, 世界経済

日本と世界の情報ブログより   2017-06-25 12:14:38
(10)法律が治政者解釈で変わる時代へ突入!
 2015年9月25日、安倍晋三首相は官邸で記者会見を行い、強行採決した「安全保障関連法」について、「戦争法案、徴兵制になるという無責任なレッテル貼りが行われたことは大変残念である。安全保障は冷静な議論をしていくべき」と自信を見せ、反対論を否定し、デモを行う人々や憲法違反とした法律学者や文化人を批判した。自民党に逆らう行為は、選挙で保障された「議会制民主主義」に対するテロ行為と断じた石破茂国務大臣を髣髴させる。
 同時に安倍首相は、「1億総活躍社会」の実現に向けた取り組みを推進すると宣言、担当相を新設する意向を示した。要は、個人主義や個性を省いた1億総動員の国家主導主義の表れで、今の自民党の姿勢そのものを表している。その強引さに怒る「全国商工団体連合会」の事務局長・国分稔氏は「戦争法案の参議院安保特別委員会強行採決を糾弾し、安倍内閣の退陣と廃案を要求する」と称し、以下の内容の書面を公開した。
「安倍内閣、自民党・公明党などは本日、参議院安全法制特別委員会において安全保障関連法案の採決を強行し、可決した。全商連は満身の怒りを込めて糾弾し、安倍内閣の退陣と同法案の廃案を要求する。・・・・・戦後70年間にわたる現憲法の下で築かれてきた立憲主義、法の支配、民主主義を否定する安倍独裁政治への不安と怒りが列島を覆っている。・・・・民商・全商連は、安倍政権を追い詰めてきたこれまでの戦いに確信を持ち、最後まで国民諸階層と共に力を合わせ、戦争法案を必ず廃案に追い込むため、全力を挙げるものである」(2015年9月17日)安倍内閣はアメリカの意向で動く傀儡で、安倍首相はアメリカの命令に従えば、日本は幸せになると短絡的に、いや狂信的に思い込んでいる。
 アメリカ政府は、安倍政権が倒れても痛くも痒くもいない。安倍首相の代わりなど傀儡政権は山ほどいるからである。その一人が、石破茂衆議院議員であり、次期首相の座を淡々と狙っている。石破議員は、アメリカが最も好むタイプで、歴代の自民党の大臣クラスが靖国神社を参拝しても、彼だけは参拝を固辞してきたからである。自民党の安倍晋三が失脚しても、捨て駒の一人なのでアメリカは屁でもない。やがて、安倍晋三の名は、日本をアメリカに売った売国奴の汚名を残すことになるだろう。
 2015年7月14日、アメリカを筆頭とするイギリス、フランス、ロシア、中国、そしてドイツが、イランとの核開発に関する包括的協定に合意した。当時のオバマ大統領は、歴史的合意として絶賛した。実質これがアメリカとイランの合意でもあった。そのため、イスラエルはアメリカと険悪な状態に陥った。
 ネタニヤフ首相は、「イランとの協定で何が起きても、イスラエルは責任を持たない」と発言した。その意味は重大且つ深刻である。これでイスラエルは「第3神殿」の建設に遠慮する必要がなくなったのである。
 ソロモン時代の「第1神殿」と、イエス・キリスト時代の「第2神殿」はすべて「イヤルの月」に建設されていた。近年、イスラエルのイヤルの月の出来事は、必ず大祭と天体現象が重なっている。2014年のイヤルの月に、ネタニヤフ首相が天皇陛下と接見し、ローマ法王がイスラエルを訪問した。天皇は「三種の神器」の持ち主だが、イスラエルにも「三種の神器」があり、今は行方不明とされている。神殿には欠かせない神具である。
 一方、日本には、昔から「伊勢神宮」に「三種の神器」の「八咫の鏡」があり、その片面にヘブライ文字が刻まれている伝承が残っている。最初のイヤルの月のネタニヤフ首相の行動は、神殿建設に関わる布石だった可能性があり、ローマ法王の行動ともリンクしていた。2015年のイヤルの月には、第3神殿建設を掲げる「ユダヤの家」が連立を組み、これもイヤルの月に布石が打たれたことになる。さらに、イスラエルでは2015年9月13日から「ヨベルの年」が始まっていた。これは安息年とされ、その意味は「本来の所有者の下に土地も人々も返される」ことを意味する。これは、嘆きの壁の上の聖域は、本当の所有者(ユダヤ人)に返さねばならない年が始まったことを意味する。
 アメリカの行動は、イスラエルを追い詰め、第3神殿建設へ暴走させようと企てている。そうなれば、アメリカと一体化した日本は、一気に「第3次世界大戦」に巻き込まれるだろう。

(くまチューブ)