2017
10.10

米空母ルーズベルト出港、レーガン号と同時に朝鮮半島展開

news, 北朝鮮

2017/10/09 21:48

 米海軍第3艦隊所属の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」が6日(現地時間)、母港の米国サンディエゴ港を出港し、西に向かっていることが分かった。トランプ米大統領が「(北朝鮮には)ただ一つの手段しか効果がない」と発言するなど軍事行動に出る可能性をにじませる中、ルーズベルト空母打撃群が北朝鮮への武力誇示を目的として韓半島(朝鮮半島)近海に派遣されるのかが注目される。

 米太平洋軍司令部は4日、報道資料で「(6日に出港する)ルーズベルト空母打撃群は、米第7艦隊と第5艦隊の作戦区域で海上安保作戦と戦区安保協力に焦点を合わせることになるだろう」と説明した。第7艦隊の母港は日本の横須賀で、作戦区域には韓半島が含まれる。ロナルド・レーガン空母打撃群は第7艦隊所属だが、今月中旬には韓米海軍の連合訓練に参加するために韓半島周辺に展開される予定だ。ルーズベルトとレーガンという二つの空母打撃群が韓半島周辺で合同訓練または北朝鮮への武力誇示を行う可能性があるわけだ。

 ルーズベルト空母打撃群が韓半島近海に来ることになれば、今年6月に続き二つの空母打撃群が同時に対北圧力作戦を展開することになる。今年上半期に西太平洋に展開されていた第3艦隊所属の「カール・ビンソン」空母打撃群も、6月に東海(日本海)でレーガン号と共に「二つの空母打撃群による共同訓練」を実施し、北朝鮮に武力を誇示した。

 北朝鮮が朝鮮労働党創建記念日(10月10日)の前後に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する可能性が取り沙汰されるなど、北朝鮮による挑発の脅威が続く中、米国が二つの空母打撃群を韓半島周辺に前進配備すれば、北朝鮮にとってはかなりの圧力として作用するとみられる。米海軍の空母打撃群は一つの船団で中小国の海軍・空軍力全体に匹敵するといわれる。

朴国熙(パク・ククヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版