12.20
異常な寒さに見舞われているロシア : 北極が -7℃の時にロシア中部では気温が -50℃にまで下がる地域も
2016年12月20日のロシアの報道より
前回の記事、「北極より寒い」北米:カナダは氷点下50度に近づき、アメリカでも各地で100年以上の記録を破る桁外れの寒波に 2016/12/20
では、現在のカナダやアメリカなどの北米を中心とする異常ともいえる寒波について、ご紹介しました。
そして、一方の大国であり、もともと冬は寒い国であるロシアにも、広範囲に「異常な大寒波」が到来しているのです。
冒頭の「 – 50℃」にまで気温が下がったロシアのスグルトは下の位置にあり、それほど緯度の高い地域でもないのですが、そういうような場所でも、マイナス 50℃などというようなことになっているようなのです。
そして、シベリアや極東なども含めて、ロシアの非常に広範囲が、最近の比較的長い間、大変な寒さに見舞われています。12月20日のロシア各地の気温は、ロシアのメディアによれば、以下のようになっています。下の地図の赤で囲んだ部分の地域の最低気温です。
氷点下 50℃を超えているところもありますが、何よりも、周辺領域がどこもかしこも、相当低い気温となっているのがわかります。これだと、おそらく、モスクワなども相当低い気温となっていると思われます。特に気温が低かった都市は以下のようになっています。
2016年12月20日に特に気温が下がったロシア各地の気温
・ハンティ・マンシースク(–41.3℃)
・ボルクタ(–43.1℃)
・サレハルド(–43.4℃)
・ペチョラ(–42.8℃)
・ウフタ(–39.3℃)
・スルグト(–48.2℃)
・ノヤブリスク(–51.6℃)
ちなみに、「北極の気温」は下のようになっていまして、ロシアと比べると、北極の何と暖かいこと!
北極は、最低気温がー9℃くらいということで、ロシアの寒さとは比較にならない温暖な日が続いているようです。今の地球で「北極や南極は世界で最も寒いところ」だという話は通じなくなってきていて、「北極は冬の北海道くらいの気温で過ごしやすい」ということになっているようです。
そして、ロシアやアメリカこそが「氷点下ー50 ℃クラスの真の極寒」を体現しています。