2017
09.22

日米首脳“人道支援”で文大統領に強い難色

media

9/22(金) 6:05配信


 アメリカ・ニューヨークを訪れている安倍首相は、トランプ大統領、韓国の文在寅大統領と3人で会談した。日米両首脳は文大統領に対して、北朝鮮への人道支援に強い難色を示した。

 会談で日米韓3か国首脳は、北朝鮮への対応をめぐって結束を強調したが、韓国政府が決めた人道支援については「今がその時なのか」と文大統領に詰め寄る場面もあったという。

 安倍首相「今後しっかりと日米韓で一致しながら、あるいは国際社会で協力しながら、北朝鮮に、今までにない格段に高い圧力をかけ、北朝鮮の政策を変えさせてまいります」

 3か国首脳は北朝鮮に対して、今までにない高い圧力をかけることで一致したという。

 一方、会談の中でトランプ大統領と安倍首相は、韓国政府が21日に決めた9億円規模の人道支援について、文大統領に、北朝鮮への圧力を損ないかねない行動は避ける必要があるとして、そろって慎重な対応を求めたという。

 首相同行筋は「トランプ大統領は相当、怒っていた」「これで人道支援は当面、実施されないのではないか」と語っている。蜜月関係の日米首脳と文大統領との距離感が露呈した形。

 また、日米韓首脳は、国際社会に北朝鮮に対する制裁決議の完全な履行を求め、今後、その効果を見極めていくことで一致した。日米韓3か国はひとまず「今は対話より圧力」路線で足並みをそろえた形だが、北朝鮮が次にどういう行動に出てくるか、綱渡りの外交が続くことになる。