2017
09.22

天人共に激怒する米国執権者の妄言

Topic, 北朝鮮, 北朝鮮公式発表

声明の全文は次の通りである。

【平壌9月22日発朝鮮中央通信】第72回国連総会で米大統領のトランプが基調演説なるものを行った。

演説でトランプは、「政権交替」の枠を超えて2500万のわが共和国人口を全滅させるという類例を見ない妄言を吐いた。

「米国と同盟国を守らなければならない場合、北朝鮮を完全に壊滅させる以外に他の選択事項はない」

狂ったならず者のこのような天人共に激怒する詭弁(きべん)は今、全世界を驚愕させている。

米紙「ワシントン・ポスト」は、トランプの今回の発言は「あらかじめ準備した演説」であり、「確かに事前に予告されていた」「火炎と憤怒」が「北の政権除去」についての威嚇であったとすれば、「『完全破壊』は北の2500万の住民の生命までも絶滅に瀕するようになるという信号を送ったものである」「核兵器であれ、在来式手段であれ、北全体を掃滅するという前例のない威嚇を加えるということはとんでもない表現であり、ホワイトハウスが解明しなければならない」と主張した。

同紙はまた、「米大統領の言葉は政治家というよりもごろつきの頭目のように思える演説の中の一つとして記憶されるだろう」とし、「北の完全破壊」の発言は「強硬な表現だというよりは幼稚な悪口でいっぱいであるもの」だと嘲弄した。

米国のCNN放送は、トランプが「『完全破壊』の発言をする時、他の国連会議場で国際外交政策を論議していた外交官たちがあわてながらびっくり仰天した」「トランプの対北発言は『火炎と憤怒』の発言と同様、『度がすぎたもの』である」と評した。

英紙「ガーディアン」は、「トランプの国連演説で私たちが学んだのは彼は決して、変わらないという点」だとし、「トランプが人類を何度も全滅させるのに十分な核兵器を統制するという事実だけでないなら、彼の言語ははては、笑わせるものだった」と伝えた。

英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、「国連は今までトランプの演説のようなものを聞いてみたことがない」とし、「歴史上、どの米大統領も相手国にこのように葛藤を起こすメッセージを送らなかった」とした。

一方、米国の政界人物らもトランプの妄言を糾弾した。

トランプの妄言がどれほど度をすぎたのか、現場で演説を聞いていたホワイトハウスのジョン・ケリー秘書室長は片手で顔を包んで困った姿だったと外信は伝えた。

米国の政治専門媒体「ポリティコ」は、「トランプの演説は過去、米国の大統領たちが脅威に立ち向かうために国際的同盟を主導しようと努力してきた過去の70年との断絶」だとし、「演説とともに政策が共に提示されないなら、米国の国際的影響力はまた、他の打撃を受けるだろう」と評した。

スウェーデンのマーゴット・バルストロム外相は、トランプの演説を「言い過ぎた国家主義的」な発言と非難し、彼の演説は「国連憲章に背ちするもの」だと主張した。

また、「トランプは北朝鮮をなくすと脅かした」とし、トランプの演説はこの国に対する抗弁として、「ここに集まった人々の前で言う言葉ではない」と付け加えた。

ロシア連邦評議会国際問題委員会のウラジーミル・ジャバロフ第1副委員長はタス通信記者との会見で、「もし、米国人たちが朝鮮民主主義人民共和国に反対する戦争を起こす場合、自分らが被害を受けないと考えるなら、それは誤算である。とにかく、朝鮮民主主義人民共和国は2の核大国である中国、ロシアと隣接している。もし、何のことであれ発生するなら、残念にもこれらの国々が紛争に介入されるだろう」と述べた。

ロシア共産党のゲンナジー・ジュガーノフ委員長は、次のように強調した。

トランプの発言は全世界に対する挑戦である。

それは、朝鮮半島での任意の紛争が隣国であるロシアと中国、日本、そして米国を不可避に引き入れるからである。

トランプが朝鮮をならず者国家にたとえながら全てを一度に解決すると言っているが、私はそれで解決されるものは何もないと確信する。

これは、完全に愚かなたわごとである。

軍事的見地から見る時、米国人たちの発言は露骨な挑発行為である。

ドイツのメルケル首相は軍事的解決は絶対的に不適切だと、ヒラリー・クリントン前国務長官はとても暗くて危険な演説だったと非難した。

トランプの妄言に米議会の議員らが強い懸念を表した。

民主党の重鎮であるダイアン・ファインスタイン上院議員は、トランプ大統領が国連総会の演説を「戦争を脅かす舞台に使った」とし、「北朝鮮を破壊するという誇張された威嚇に深刻に失望した」と述べた。

民主党のテード・リュ下院議員も、トランプが演説で「他国を全滅させると脅かした」とし、「米国が北朝鮮を破壊することができるかが問題ではなく、その過程に南朝鮮、日本、はてはグアムまで破壊され、数千人の米国人が犠牲になることを甘受するだろうかが問題」だと強調した。

世界の言論界も、政治家というよりはごろつき頭目の言葉、戦争を招きかねない危険な挑発と評価している。

国際社会は、トランプが「体制転覆」と「政権交替」を越えて一つの主権国家の「完全破壊」という暴言と妄言を吐いたことに深く懸念しており、糾弾の声を高め続けている。---

 

私は、トランプがわれわれのどの程度の反発を予想してそのような奇怪なことを口にしたのかを深く考えている。

トランプが何を考えたのであれ、それ以上の結果を見ることになるであろう。

米国の老いぼれ狂人を必ずや火で馴らすであろう。---