2017
09.05

大陸間弾道ロケット装着用水爆の実験で完全に成功

Topic, 北朝鮮, 半島問題, 危機管理

【平壌9月3日発朝鮮中央通信】大陸間弾道ロケット装着用水爆の実験で完全に成功したことに関する朝鮮核兵器研究所の声明は、次の通り。

 朝鮮労働党の戦略的核戦力建設構想に従って、われわれの核科学者たちが9月3日12時、わが国の北部核実験場で大陸間弾道ロケット装着用水爆の実験を成功裏に断行した。

 今回の水爆実験は、大陸間弾道ロケット戦闘部に装着する水爆の製作に新たに研究、導入した威力制御技術と内部構造設計方案の正確性と信頼性を検討し、確証を得るために行われた。

 実験の測定結果、総爆発威力と分裂対融合威力比をはじめ核戦闘部の威力指標と2段熱核兵器としての質的水準を反映する全ての物理的指標が設計値に十分に到達し、今回の実験が以前に比べて前例なく大きな威力で行われたが、地表面噴出や放射性物質の漏出現象が全くなく、周囲の生態環境にいかなる否定的影響も与えなかったという確証が得られた。

 実験を通じて、水爆の1次系の圧縮技術と分裂連鎖反応始発制御技術の精密さを再確認し、1次系と2次系の核物質利用率が設計に反映した水準に到達したということが再び実証された。

 水爆2次系の核融合威力を高めるうえで中核技術である核装薬に対する対称圧縮と分裂起爆および高温核融合点火、続いて非常に速く展開される分裂―融合反応の間の相互強化過程が高い水準で実現されるという確証を得ることによって、われわれが水爆の製作に利用した1次系と2次系の指向性同伴構造と多層放射耐爆構造の設計がとても正確であり、軽量化された熱放射遮蔽材料と中性子遮蔽材料が合理的に選定されたということを確認した。

 今回の実験を通じて、われわれは1次系と2次系で起きる複雑な物理的過程に対する朝鮮式の解析方法と計算プログラムが高い水準にあり、2次系の核装薬構造などチュチェ式に設計した核戦闘部としての水爆の工学構造がしっかりしているという結論を得た。

 実験ではまた、核弾頭爆発実験と各種の弾道ロケット試射を通じて十分に検討された密集配置型核爆発制御システムの信頼性を再度確認した。

 大陸間弾道ロケット装着用水爆の実験での完全な成功は、われわれのチュチェの核爆弾が高度に精密化されたばかりか、核戦闘部の動作信頼性が確固と保障され、われわれの核兵器設計および製作技術が核爆弾の威力を打撃対象と目的によって任意に調整することのできる高い水準に到達したということを明白に示し、国家核戦力完成の完結段階の目標を達成するうえで非常に有意義な契機となる。

 大陸間弾道ロケット装着用水爆の実験が成功裏に行われたことに関連して、朝鮮労働党中央委員会は北部核実験場のわが核科学者、技術者に熱烈な祝賀を送った。---

KCNA